結婚式・披露宴のBGM。シーン(場面)ごとに選ぶポイントを解説
結婚式や披露宴の雰囲気を盛り上げるBGMは、新郎新婦入場、乾杯、花嫁の手紙など、シーン別、演出ごとにふさわしいBGMがあります。
それぞれのシーンに沿って曲を選ぶポイントをご紹介します。
結婚式や披露宴の雰囲気を盛り上げるBGMの役割は大切です。
新郎新婦の入場、乾杯、花嫁の手紙などのシーン別、演出ごとにふさわしいBGMを選ぶとより感動が増します。
BGMの選び方は新郎新婦がそのシーンに対する考え方によっても変わってきます。
1.披露宴でのBGMを選ぶポイント
結婚式や披露宴の雰囲気作りに大きな役割を果たすものとしてBGMがあります。
BGMによって「重厚な雰囲気」「カジュアルな雰囲気」、また「しっとりした雰囲気」「明るい雰囲気」など、変わってくるものです。
新郎新婦が「どのような結婚式・披露宴にしたいか」という意向に添って曲目選びをすることが大切です。
BGM選びを成功させるために
結婚式・披露宴のBGMとひと言でいっても、いろいろなジャンルがあって、いざ選ぶとなると迷ってしまいますよね。
どういうポイントに気をつけてBGM選びをすればよいのでしょうか?
【選ぶ時間に余裕を持つ】
結婚式BGM選びで、先輩カップル達の「こうすればよかった!」という反省点として、
- 時間に余裕がなく「適当に」決めてしまった
- 選曲をプランナーさんに任せてしまった
ということがあるようです。
実際のところ、結婚式直前になると曲選びよりも優先すべきことがたくさんあり、BGM選びに余裕がない状況になりがちです。
あとから「やっぱりこの曲を入れたかった」ということにならないように、早めにBGM選びをしておくことをオススメします。
【ふたりのイメージを合わせる】
BGM選びの作業は、ふたりで話し合っていくうちに、結婚式や披露宴を具体的に想像できるイメージトレーニングの効果も期待できるものです。
たとえば、
- 入場シーンはこの曲で明るい感じがいいか、しっとり系がいいか
- 乾杯シーンではこの曲のサビがいいか、別の曲のほうがいいか
など、自分たちのイメージを摺り合わせる作業でもあるからです。
ふたりが推す曲が違うケースでは、お互いが納得できる選曲になるよう、話し合いましょう。
【会場の雰囲気やコンセプトと合わせる】
Chainon-シェノン-であれば、会場が明るく海やビーチが見えてナチュラルな雰囲気なので平井大さんの楽曲や、エド・シーランさんやコルビー・キャレイさんのような洋楽などが人気です。ふたりの結婚式や披露宴のコンセプトに合わせたセレクションをすることもポイントです。
BGMはふたりらしさが滲(にじ)み出る部分でもあります。
結婚式・披露宴をトータルでプロデュースするという視点からもBGMを考えてみてはいかがでしょうか。
BGMを選ぶ際の考え方
結婚式・披露宴のBGM選びには、
- 出席ゲストの共感を得られやすい、よく知られた曲を選ぶ
- ふたりらしさを演出するために、ふたりの好きなアーティストの曲を選ぶ
という視点があります。
このほか、音源を
- ピアノ、DJなどの生演奏にする
と、演奏曲のジャンルが必ずしもクラシックでなくても、ぐっと重厚感を表現できるでしょう。
しかしながら、結婚式・披露宴はゲストをおもてなしする場であることを忘れてはいけません。
- 流行曲ならみんなが知っているからいいだろう
- ちょっと披露宴向きではないけれど、ふたりが好きな曲ということで許してもらおう
- 英語(や外国語)の曲ならば、かっこいいからいいいだろう
というような基準での選曲は避けるべきでしょう。
流行曲ならいいだろう、ですとゲスト層によっては安直な印象を与える可能性がありますし、たとえふたりが好きな曲でもハードな曲調はゲストに違和感を与えてしまうでしょう。
また、言葉がわかってしまう日本語のBGMよりも英語など外国曲を選曲する傾向があるものの、知られた名曲の歌詞の内容が実は「別れ」であることも。そして、こだわりの選曲が「すべて同じ感じの曲」であると、メリハリがなく、聴く側は飽きてしまいます。
そこで、おさえるべきBGM選曲ポイントとしては、
- ゲスト層を考慮すること
- メリハリのある選曲をすること
をした上で
- ふたりの好きな曲を加える
- BGMの内容は必ずチェック
するようにして、
- 困った場合には式場側のコンピレーション版を利用する
という段階を追いながら選曲していくとよいかもしれませんね。
2.BGMの選び方・考え方
では、それぞれのシーン別にふさわしいBGMの選び方や考え方にはどのようなものがあるのでしょうか?
シーン1 迎賓
会場に入場するゲストを迎えるBGMは、さりげない感じの曲調が選ばれることが多いようです。
イメージとしてはロビーで流れているような曲です。
静か過ぎず、クラシックやクラシックをカジュアルにアレンジした曲で、新郎新婦の入場をワクワクしながら待つゲストを盛り上げましょう。
シーン2 入場
入場シーはBGMとしての一番の見せ場になるでしょう。曲の始まりから20-30秒ほどにサビがくるもの、またサビがくるように編集し、扉が開いた瞬間と曲を合わせて、ボリュームを上げる演出がよく行われています。
曲調は衣装の雰囲気にも合わせられると、より演出が増します。
和装の場合は、和の雰囲気を感じられる曲がマッチします。琴や尺八などのアレンジ曲はもちろん、ヴァイオリンなど弦楽器で演奏されたアレンジ曲もステキです。
シーン3 乾杯
乾杯は開宴の合図でもあります。ゲストによる乾杯の発声のあとに、華やかな曲調が会場内に響きわたるようなイメージです。
ボーカル曲ならば、歌い出しに盛り上がりがくるもの、クラシックならばオペラやオーケストラなど、ボリュームがあって重厚な雰囲気が合うでしょう。
「乾杯」をテーマにした曲は、クラシックからポップスまで幅広くあるので、ふたりのテイストに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
シーン4 ケーキ入刀
披露宴の一番のシャッターチャンスでもあるケーキ入刀シーン。
司会者の「ケーキ入刀です!」の合図の直後にBGMが入るパターンが一般的でしょう。
乾杯シーン同様に、初めから盛り上がる曲でもよいですし、ふたりの好きな曲、ノリのよい曲から自由に選ばれているようです。
シーン5 歓談
出席ゲストが料理に舌鼓を打っている歓談シーン。ゲスト同士の会話の邪魔をせず、しっとりと落ち着いた曲調がよいでしょう。
料理と会話を楽しんでもらえるように、カフェミュージックやレストランで流れるような曲のイメージで選曲してみましょう。
シーン6 お色直し中座
中座の退場シーンは、どのような演出にするかによっても選曲が変わるでしょう。
新郎新婦ふたりで退場する場合は、ふたりの思い出の曲。
新婦が花嫁と退場する場合は、家族の思い出の曲。 新婦が友人たちと退場する場合は、学生時代の思い出の曲など。
司会者のアナウンスとともにBGMが流れると、より感動的です。
シーン7 お色直し入場
基本的には、初めの入場シーンと同様、扉の開くタイミングにあわせて曲の盛り上がりが来るようにBGM選びをしましょう。
お色直しなので、衣裳の雰囲気が変わることをBGMでアピールしてもよいですね。
シーン8 テーブルラウンド
ゲストテーブルを回りながら、写真を撮ったり、飲み物をサーブする演出を予定する場合は、基本的には会話の妨げとならないような曲調がオススメです。
光の演出をする際は、ロマンチックでキラキラするイメージの曲でもよいでしょう。
ただし、この演出では全体的な時間が長くなり、新郎新婦が登場していないテーブルでは、ちょっとダレた雰囲気になりがちです。
テンポのよい曲調のものがよいでしょう。
シーン9 両親への手紙
感動的な演出である「両親への手紙」。手紙を「読む」ため、歌詞のないBGMを選ぶことが原則でしょう。
おそらく「涙」必須のシーンになるので、しっとりしすぎる曲だと、それにつられて新婦が手紙を読めなくなってしまうかも。
このシーンの選曲は、ふたりでしっかり考えておいたほうがよいでしょう。
もし、ボーカル付きBGMをどうしても選曲したい、という場合には、日本語をさけて洋楽に。できればインストゥルメンタルがオススメです。
シーン11 花束贈呈
新郎新婦と両家両親の感動的なシーンです。
ふたりが伝えたい「ありがとう」のイメージをよく考えて、曲調を選びましょう。
ボーカル入りでもよいですし、クラシックでもよいですね。
ただし、手紙のシーン同様、「涙」必須のシーンでもあります。
しんみりしすぎないような曲調のほうがよいかもしれません。
シーン11 退場
手紙のシーンと花束贈呈のあと、退場シーンは雰囲気を変えて明るめでいきましょう。
楽しくテンポよく、お開きのシーンに向かう曲調を選びましょう。
シーン12 送賓
披露宴がお開きになり、ゲストたちが帰り支度をしつつ、新郎新婦、両家両親との挨拶に向かうシーンです。
ここでは、ゲストがサクサク帰り支度を済ませられるように、また、新郎新婦と話したいゲストで列が滞って宴会が長引かないように、アップテンポの曲が選ばれているようです。
番外編 余興
BGM全体をシックでオシャレな曲調にまとめても、ゲストの余興はカラオケ、というパターンは珍しくありません。
もしかすると、ふたりのイメージから離れた余興になるかもしれませんが、その際は司会者に機転の利いたアナウンスを入れてもらうなど、対策を練っておいたほうがよいかもしれませんね。
3.まとめ
BGMは結婚式・披露宴のイメージをつくる大事な要素のひとつです。
歓談シーンでさりげなく流していたBGMを心に留めるゲストもいます。気を抜かずにしっかりと選曲しましょう。
最近は、結婚式向けの曲をセレクトしたWebサイトが充実しているようです。選曲の際に参考になるかもしれません。
なお、選曲の際は「著作権」についても、意識しておいたほうがよさそうです。
詳しいことはChainon-シェノン-のプランナーなどスタッフにたずねてみるとよいでしょう。
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