顔合わせ食事会の流れや挨拶例文・しおり作りから支払いまで当日失敗しないためのポイント

結婚準備マニュアル

  両家の両親が初めて一堂に会する食事会でもある「顔合わせ食事会」は、ふたりが進行するスタイルが主流となりつつあります。そのため、王道のマナーやルールを知りたいという希望がある一方で、自分達らしい顔合わせ食事会にしたいというふたりも少なくありません。両親をおもてなししながら会話を弾ませ、懇親を図る・流れを作るための段取りや心配りはポイントをしっかり押さえていれば心配ありません。結婚に至る道のりの最初の段階でつまずかないためにはどのようにしたらよいのか、失敗しないためのポイントをご紹介します。

顔合わせ食事会の挨拶・進行

顔合わせ食事会を開催するにあたって最も気になることのひとつが進行や進行に必要な挨拶等の例文についてです。普段の生活ではあまり使わない言葉もあるかもしれませんので、事前に何度も口に出して練習しておきましょう。ここでは、ふたりが進行する食事会の席における基本的な例文をご紹介します。比較的短い文章ですので、できるだけ当日までに覚えてしまいましょう。

始まりの挨拶

「本日はお忙しい中にも関わらず、お集りくださいましてありがとうございます。これよりは、私○○○○と◇◇◇◇さんのお互いの両親(家族)を紹介し合い食事を共にして、絆を深める時間としたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。」

「本日は、私たちのためにお集まりくださいまして誠にありがとうございます。ふたりの婚約にあたり、互いの家族の親睦を図る食事会となればと思い本席を設けさせて頂きました。どうぞよろしくお願いいたします。」

何事も始まりは大切です。全員が揃って着席したのを確認したら、一息ついて最初のご挨拶を始めます。両家両親の顔を順に見ながら、落ち着いて、はっきりとした口調で挨拶しましょう。挨拶の中で相手の名前を出す時には、普段の呼び方や呼び捨てではなく、敬称「さん」を付けて呼びましょう。

両家親族紹介

「改めて、お互いの両親をご紹介して参ります。まず、私(新郎側)の父○○○○です。」

父が一礼。

「母の○○○○です。」

母が一礼。

他に家族や親族が出席していれば血縁関係の濃い順に紹介。

「続いて、私(新婦側)の両親を紹介いたします。父◇◇◇◇です。」

父が一礼。

「母の◇◇◇◇です。」

母が一礼。以降は新郎側と同様。

「ご紹介は以上です。末永いお付き合いをお願いいたします。」

ここでは、11人に対して、長い紹介や長い挨拶は不要です。紹介を受けた両親も一言程度のご挨拶と一礼をする程度で十分です。

乾杯

「これより乾杯を行います。お手元にお飲み物をご準備ください。」

会場のスタッフが飲み物を配る場合は準備を待ち、自分達でビールを注ぎ合う場合にはお互いに準備をします。挨拶の前に飲み物の準備が整っていることを必ず確認しましょう。

「僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせて頂きます。お手元にグラスをご用意ください。それでは、乾杯!」

乾杯は飲み物や食事の開始の合図でもあります。乾杯の挨拶を乗り切ればしばらくは歓談と食事となり、進行役としてはしばしの休憩です。

歓談

食事の進行に合わせて事前に用意しておいたしおりの話題に触れたり、用意しておいた話題を出したりして場を和ませましょう。席を移動ながら、相手の両親へ飲み物を進めるのもよいでしょう。積極的に相手の両親へ話しかける姿勢が大切です。

結びの挨拶

全員の食事が終わったことや時間を確認しましょう。頃合いを見計らって、結びのご挨拶です。

「本日は、お互いの両親を交えての食事の席で、このように親睦を深めることができとても嬉しく思っています。まだまだ至らぬ点ばかりの私たちですが、協力しあって幸せになっていこうと思っています。これからも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。」

「本日は、このようにお互いの家族が一同に会して楽しいひとときを過ごすことができましたことに心から感謝を申し上げます。未熟な私たちですが、お互いの両親が築いた家庭を目標に努力していきたいと思っています。これからも、どうか暖かく見守ってくださいますようにお願い申し上げます。本日はお集り頂きまして、誠にありがとうございました。」

挨拶が済んだら深々と礼をしましょう。忘れ物がないか確認してから会場を後にしましょう。この後はお会計があります。両親に気遣いさせることのないように、スムーズに清算や移動ができるようにしておきましょう。

費用の相場は?支払いは誰がする?

香川県三豊市の結婚式場シェノン

顔合わせ食事会の費用は、会場や食事内容によって異なります。カジュアルなレストランであれば比較的低めの価格帯、料亭や格式の高いホテルなどであれば高めの価格帯となっているようです。いずれも個室でのコース料理が主流ですが、両家が納得していれば取り分ける形式の皿鉢料理や中華料理、イタリアンでも構いません。

費用の相場については、1万円~15千円程度を目安に食事を選んでいる傾向があります。なお、ホテルなどでは会場使用料が別途かかる場合もあります。食事に係る費用の他に、衣裳をレンタルした場合には衣裳代、美容院に行って当日のお支度をした場合には着付けやヘアメイク代、手土産代や交通費・宿泊費なども必要となってきます。結婚に至るまでの予算として忘れずに入れておきましょう。

さて、顔合わせ食事会はお互いの両親が出席していますので、自分達の食事代は自分達で支払うというケースが多いようです。そのような場合には、形式としては両家で折半ということになります。慌ただしくなることが予想されますので、当日の支払いはひとまずふたりが全員分をまとめてスマートに清算しましょう。手持ちのカードが使えるかどうか事前に確認しておいたり、事前に多めの現金を用意しておいたりするのもよいでしょう。現金は新券で用意しておくと粋です。顔合わせ食事会は、結婚式・披露宴につながる会合ですので、もしも結婚式・披露宴をふたりが主体となって企画・運営していく予定であれば、食事会の費用もふたりが全額負担することが、両親への意思表示につながります。これから先の予定も考えて、両家顔合わせ食事会の費用を誰が負担するのかをよく相談して決めておきましょう。

両家顔合わせ当日のポイント・マナー

香川県三豊市の結婚式場シェノン

両家顔合わせ食事会は、お互いの両親の顔合わせの場であり、両家の親睦を図る場でもありますが、結婚式・披露宴に向けての両家の意向を伺う場でもあります。両家の両親とふたりが集まる場はそれほど多くありませんので、この場で軽く方向性を決めておくとその後の話や打ち合わせがスムーズです。例えば結婚式はウェディングドレスを着て教会式を希望している、友人を多く迎えての人前式を予定している、白無垢で神前式を強く望む、その他披露宴の規模や食事などの意向についてポイントを押さえて聞いておきましょう。ただし、食事会の席で両家の対立を生まない程度の話にする配慮は必要です。

さて、当日は、緊張をほぐそうとお酒を飲みすぎない、親しげにしすぎない、積極的に相手の両親に話しかけ、基本的には話の聞き役に回るといった点が気を付けたいポイントです。笑顔とおもてなしの心を終始忘れないようにしましょう。

手土産を渡す場合には、会場が相手の家以外の場所であれば、両家の紹介が終わり、歓談が始まる頃合いを見計らって手渡すのがよいでしょう。その時には必ず「地元の銘菓です。」

「ふたりで話題の洋菓子を選びました。」など一言添えるようにしましょう。手土産から会話が弾むこともあります。

顔合わせ当日のしおり

両家の両親が揃う食事会の席で、うまく話を進めたり、自己紹介をしたりできるか不安なら、当日のためのしおりを作ってみてはいかがでしょうか。両家顔合わせ食事会のしおりは、結婚式や披露宴でゲストに配る配席表や式次第、プロフィールブックのようなものです。食事会の進行、メニューやふたりのなれそめ、結婚式・披露宴の案などを添えてお互いの両親のために作成します。必要枚数がふたりと両家両親、また家族分と少ないため、パソコンなどを使って手作りする場合が多いようです。ぜひ顔写真などを入れて賑やかな紙面を作りましょう。照れくさくて話しづらいふたりの思い出、結婚式・披露宴のプラン案なども写真入りの手作りしおりを使って、両親にしっかり伝えましょう。手に取ってじっくり読んでくれるので、話題や質問にもつながり、会話が活発になるという嬉しい効果も望めます。

しおりにぜひ書き添えたい内容は

二人からの挨拶

ふたりのために時間を作ってくださった両家両親に対して感謝の気持ちを込めたご挨拶文は必ず入れるようにしましょう。

当日の進行

挨拶②両家親族紹介③乾杯④お食事・歓談⑤結びの挨拶などの流れを順に式次第として記載します。進行は一例ですので、自分達なりに考えた進行を記載しましょう。記念写真の撮影時間などを設けるのもおすすめです。

日時や会場案内

しおりを事前に両親へ渡すことができるなら、招待状を兼ねて日時、会場や会場までのアクセス、地図なども入れておきましょう。

二人のプロフィール

ふたりのプロフィールやなれそめはもちろん、お互いの地元のことや両親のことなど、食事会の場で話題にしたいことや伝えたいことなどを盛り込みましょう。ふたりの写真入りでデザインすると見る楽しみにもなります。ご家族の写真やプロフィールを入れる場合は、本人の了解を事前に得ておきましょう。

結婚式・披露宴のプラン

ふたりの思い出の場所を結婚式・披露宴の場所にしたい、日取りは桜の季節にしたい、結婚式は教会式がよいなど、ふたりが思い描く結婚式・披露宴のイメージがあれば写真や言葉などを添えて記載すると伝わりやすくなります。ふたりから「よろしくお願いします」という気持ちと言葉も忘れずに添えておきましょう。

お食事のメニュー

当日のメニュー・おしながきは会場側で用意してくださる場合もあります。確認しておきましょう。

当日の成功・失敗談

<進行役を頼んだ父親が緊張>

顔合わせ食事会の進行は私(新郎)の父にお願いしました。すると人前で話すことが不慣れな父は食事会が始まる前からひどく緊張していて、いざ始まってもずっとメモを見ながら進行していて、歓談の時間になっても緊張はほぐれなかったのか、新婦の両親との会話が上手く進みませんでした。自分が頑張って進行した方が良かったかもしれないと思いました。

<仏滅だった>

大安吉日などにこだわらない私達は、顔合わせ食事会の日取りも両親と自分達の都合に合わせた土曜の昼の時間帯に会場に予約を入れました。もちろん決まった日取りはあらかじめ両親に伝えていたし、特に何も言われていませんでした。ところが当日の朝になって気付いたのか「今日は仏滅なのに、どうして食事会を入れたのか。こういうことは吉日に行わないといけない。最初が肝心。」と言われました。相手もあることなので突然予定を変えられるはずもなく、そのまま食事会を開きましたが、もっと早く言ってくれたらよかったのにと、それからしばらく不吉なことが起こったらどうしようかと気になって仕方ありませんでした。

<食事会後に地元を案内>

顔合わせ食事会はふたりが新生活を始める地域で開きました。ふたりが就職した場所であり、地元からも離れていて両親もあまり訪れたことがない土地であったため、顔合わせ食事会の後にいくつか観光名所を案内しました。ちょっと疲れてしまいましたが、盛り上がりました。今でもその時のことが話題になると話が弾みます。

<憧れの料亭を会場に選んで正解>

食事は和食がよいとのリクエストがあったので、この機会に両親を料亭に招待しておもてなししようということになりました。これまで入ったことのない料亭の佇まいやお食事に両親は戸惑っていましたし、私達も緊張がありましたが、穏やかで、格式や厳かな雰囲気が感じられた食事会となりました。一生の記念になったと両親からも言ってもらえました。値段は張りましたが、費用以上の満足感が得られました。

まとめ

顔合わせの食事会で失敗しないための基本的マナーを身に付け、段取りをしておくことは大切です。しかし当日、体調不良になってしまったり、慌てたために怪我をしてしまったりしてはすべてが台無しになってしまいます。当日余裕を持って臨めるように早めに準備を済ませて、前日はしっかり休んで体調を整えることも成功への大切なポイントとなりますよ。

~ Bridal Fair ~

ブライダルフェアで、Chaînon(シェノン)をチェックしよう!ブライダルフェアではChaînonオリジナルのコーディネートや、ドレス試着など、お得な情報も満載!

ブライダルフェアはこちら

関連記事一覧